JR事故について | 店主の徒然草

JR事故について

久しぶりの更新でこざいます。

前回はいかなごのお話で終わっています。季節が変わってしまいました。

更新もせずのほほんとしていましたら大変な事故が発生していしまいました。
皆さんご存知の通りです。私も業界の末席に身を置く身、甚く衝撃を受けました。
思うことにつきましてちょっと書き連ねていきましょうか。
かなり鉄道業界側に贔屓している文になるとは思いますが・・・。


【オーバーラン】
最近良く叩かれておりますこの事項。停車位置誤りとか停止位置不良とか言われていますがこの元となっているもの,一体何を於いてのオーバーランだったのでしょうか?停止目標から?ホームの端から?鉄道を動かすことは誰でも出来ます。ただ、停める事については鉄の上を走る鉄の車輪、多大な技術と経験が必要です。1mや2mでガタガタ抜かすなマスコミどもよ!!(-_-メ


【ATS】
自動列車停止装置。読んで字のごとく走行する列車を自動的に止める装置であり、旧型であろうが新型であろうがあくまで列車の衝突を防ぐための装置であって速度を落とす装置ではない。くろしお鉄道のときは間違いなく新型ATSであれば事故は防げなくても被害は抑えられたかもしれない。所詮はフェールセーフの理論に基づく人間(運転士)へのバックアップのひとつである。馬鹿の一つ覚えみたいに新型ATSにしていれば事故は・・・という記事を読む度に未だに違和感を覚える。必要なのは「速度照査による減速機能」なのではないだろうか?


【鉄道精神】
1、安全の確保は輸送の生命である
1、規定の遵守は安全の基礎である
1、執務の厳正は安全の要件である
列車に乗ってる人間ならば誰もが聞き覚える文章。鉄道運転係員はこれ以上であったとしてもこれ以下でもありません。今回の事故に照らし合わせるとこれを守る事が出来ていなかったということは私にとってショックでなりません。


【背景】
今回の事故の直接の原因は担当運転士の速度超過による転覆脱線と思われますが、なぜ運転士はそこまで速度を出して遅延回復をしなければならなかったのかという遠縁の原因を問いただす必要があるでしょう。幸いというか自分の所属している会社では列車の遅延については状況を聞かれる事はあっても叱られる事はまずありません。私自身、約3分の遅れを終着駅で元に戻した事があります。それは別段速度超過してもらったわけでもなく乗降促進放送などで停車時間を削り生み出し、運転士・車掌そして乗客の協力で戻したと思っています。あのときの疲れは相当なものでした。しかし褒められはしません。どこまでも自己満足の世界です。医師・看護師さんの世界と似たようなものかもしれません。電車は時間通り安全に走って当たり前、注射や点滴も血管に刺して当たり前。当たり前の背景にあるのが安全への意識ではないでしょうか?その背景をないがしろにしていたツケが膿となり今出されていると思います。労使関係も背景にあったんでしょうか?


【マスコミ】
今回の報道に関しては絶句の連続です。最初のうちは状況を伝えるという報道の真髄が発揮されていましたが、日が経つにつれて重箱の隅つつきが始まりました。記者会見の状況を見ると矢継ぎ早な質問の嵐・・・原因はなんですか!・・・判れば警察の現場検証も事故調も要らないかと。マスコミって何様?と思えるような発言も見受けられます。民衆の代表のような面しやがってと思う気持ちも出てきました。原因究明は大切なことですが記者が突っ込み過ぎるのも如何なものかと思います。実際頓珍漢な記事を乗せている新聞もありますし。


【評論家】
経験もない分野で机上の仮説や持論を展開する、また聞きかじりの見聞で持論に沿った解釈を出すのはのは民衆を惑わすことになるので直ちにやめていただきたい。今まで自分の発表してきたものを無かったものにするような発言は評論家・アナリストとしてはどうよ?>川○某


取りとめもなく書いてきましたがご意見などありましたらコメントにどうぞ。
私自身聖人君子でもありませんので真摯に受け止めたいと思います・・・。