雨といかなご | 店主の徒然草

雨といかなご

昨日とは打って変わって雨です。しかも結構な雨量です。春の雨は一雨の度に暖かくなるといわれ、季節の変わり目一歩前進とよく言われますが予報を見るとまた寒波が流れ込んでくるようです・・・予想最低気温1℃とか見るともう何だかなぁ・・・。実際のところ春は近づいているといってもいい現象は色々あるんですよ。たとえば桜。花粉症の人には申し訳ないけども桜並木の近くを通ると沢庵(クチナシやら黄色2号で着色した甘めのやつ)のように甘い香りがあたりを漂い、蕾を見れば程よく膨らんで少しピンク掛かってたり・・・。昨日書き忘れてましたが、こちらでは甘い煮付けの香りが漂うと春はすぐそこです。そう、いかなごの釘煮です。

我が家でも2年ぶりに焚きました。ばあさんが死んでから落ち着いたので焚いてみようとしましたが去年はいかなごの不漁とそもそも新子にあまりいい話を聞かなかったので止めましたが、今年は大丈夫そうです。しかし、まだ高い・・・解禁から2週間経ちましたがg80円台の後半。意外と手間隙掛かるので店屋で売っているモノの値段に驚かれると思いますが家で作っても似たような経費は掛かります。頂いた方は有難く食してください。
雨のあとは普通炊きません。なぜなら海に落ちる雨粒を餌と勘違いして新子自体が真水を飲み、炊き上がりがとっても水臭くなるからです。
実家の釘煮は釘というより佃煮です。水飴を使わず味醂のみで照りを出し柔らかく仕上げます。

ご飯の友(ということはポン酒にも)に最適な風物詩。味わいたい方は・・・垂水か明石の市場を巡ってください(苦笑)